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2018年05月18日 (金) | 編集 |
病から何度も立ち上がって(立ち直って)明るく生きる勇気をたくさんの人々にくださった西城秀樹さんに、哀悼の気持ちを捧げます。
私は個人的には特別の関係がありませんでしたが、一方的に(片思いで)、さらなる感謝を申し上げている一人です。
食欲の形成、その食物行動へいたる概念図作成に悩んでいる頃、発想転換の得難いチャンスをいただきました。
食欲は生理的な状態変化を出発点に、さまざまな情報等を得て心理的、社会・文化的条件の影響を受けながら、摂食行動の方向を決めていくことが通常だと単純に考えていた私に、まったく逆の方向、情報受信→精神的な欲求等の触発→生理→心→行動……と進むことがあること、これはより内発的に、積極的に、直接的に具体的な食物選択行動に突き進むことが少なくないことを、教えてくれたのでした。

今年、53歳になる長男が小学3年のころの出来事です。
誕生日に友達が集まってお祝いをしてくれる時に、「ごちそうは何にしようか?」と問うと、即座に「カレーがいい」。カレーライスは私にとって玉ねぎを丁寧に炒めて作る自慢料理でしたので、さすが我が息子とうれしくなりました。
ところが続けて即座に「ハウスパーモンドカレーだよ。ずーっと食べたいと思っていたんだ!」私は愕然としました。
お誕生日はその子の好きな料理で祝うが、家族の約束事でしたので、仕方なく了解したのでした。
長男は、西城秀樹さんのコマーシャルソングをフルコース踊りまくって喜んだのです。
我が家にはありませんでしたので、子どもたちで買いに行き、誕生会は“西城秀樹”でした。
もっと驚いたのは「やっぱり、おいしいね」の連発だったことです。

毎日繰り返し、放映される魅力的な歌と踊り、友達もみんな知っていて、一緒に踊れる……。
スーパーマーケットではその音楽や広告の前、すぐ手の届くところに“実物”山積みしている。
それをかごに入れ、カウンターで代金を支払い、祝い膳の真ん中に登場した“西城秀樹のハウスパーモンドカレー”だったのです。

食生態学の基本的な概念図の一枚、「食欲の形成と食物選択・食物選択要因の形成の循環図」に、「提供される食情報」を明記し、もう一枚「人間・食物・環境のかかわりの循環図」の右側からの「フードシステム」と、左側からの「食情報システム」の各拠点に双方向の矢印をそれまでよりも太めに追記したのでした。
さらに一人ひとりの食体験の内身として(それまでは、食物を食べる体験優先に考えがちでしたが)内発的に積極的に選択的に進む食体験に「食情報の受信・発信・交流」を刻み込んだのでした。

その後、マレーシアで開催されたFAOのワークショップのスピーカーに招へいされた時に、上記の食環境の図は食情報の位置づけが明快だと、と座長からほめていただき、そのような考えを導入したきっかけについてと質問を受けました。
今なら国際的に高名な西城秀樹さんですから、上記の話をすることができるでしょうが、当時は、回りくどく他の事例で回答したことが悔やまれます。

あらためて、西城秀樹さんへ感謝し、冥福を祈ります。

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